犬と暮らそう! 躾編-2
STEP13
犬と暮らそう!X
躾 トイレ編
こちらは犬と暮らし始めた方の為の講座です。
トイレを覚えよう!
やってきてすぐに始まる躾の1つがトイレです。
トイレはとても大切な躾であり、これが出来るか出来ないかで行動範囲も決まってしまいますからきちんと覚えさせましょう。
また、よくあるお悩みでは、外でしか(お家でしか)トイレをしてくれない、というものです。
外でしか排泄をしてくれないと、長時間のお留守番や、台風・雪などの悪天候の日でも外に連れ出さなくてはいけなくなり大変ですし、下痢などの時には犬に辛い思いをさせてしまいます。逆に、お家のトイレでしかしてくれないようだとドライブや外出時のトイレが困りますね。
そこで、これから犬と暮らす方々に心得てほしいのが、
「外だろうが、中だろうが、トイレシーツの上でする」
ということです。
とにかく何処に行っても、トイレシーツの上で排泄する習慣をつけられれば、ホテルへのお泊りでも、お友達のお家を訪ねた時でも、ドライブでも散歩でも楽になりますので、頑張ってこれをマスターするようにしましょう。
@トイレの設置場所
これはご家庭それぞれだと思いますが、まずは犬が長時間いる場所の傍に設置するようにします。
ゲージの中にいるのなら、ゲージを広めに取り、半分くらいのスペースをトイレシーツで埋めつくしましょう。
リビングでふらふらしているなら、リビングの隅に広めにスペースを取ります。
ここで重要なのは、トイレを別の部屋にしない事と、最初は大きめにスペースを取る事です。
間違っても廊下やらベランダやらお風呂場などに設置してはいけませんよ。
A躾はじめ
トイレの躾は家にやってきた時から始めます。
仔犬はとても排泄の回数が多いですから、それは勉強の回数が多いということです。まずは、やってきたらすぐにトイレへ連れて行き、排泄を促します。最初はサークルの中でレッスンするのが良いですよ。
B褒めて
もしも、トイレシーツの上で出来たら褒めて、撫でたりご褒美をあげてくださいね。
上手にトイレ=嬉しい事がある
と犬に覚えさせるのが大切です。
ご褒美はトイレの上であげても良いですし、別の場所で上げても良いです。但し、排泄直前や最中にご褒美の準備を始めると食欲旺盛な子はうんちもおしっこも頭の中から消し去って駆け寄ってきたりしますから、必ず排泄の後にガサゴソと褒めながら取り出しましょう。褒めるのも同じです。している最中で褒めるのも効果的ですが、褒められるのが大好きな子だと、声を掛けられた瞬間にトイレから飛び出して来たりしますので、性格にあわせてかえてみてくださいね。
Cサークルの外へ出したら?
結構多いのが、サークルの中ではきちんとするのに、外に出したらお部屋で粗相してしまうケースです。
少なくとも30―1時間置きにトイレへ連れて行き排泄を促します。
朝もトイレを済ませてからが自由時間ですよ。
まず、犬をトイレシーツの上に乗せてから、指先でとんとんとシーツを叩いたり、「トイレトイレ」と呼びかけるなど合図を作りましょう。
そうして、おしっこでもうんちでもしてくれるまでじーっと待ちます。待ち時間は45分は見てくださいね。
よく、なかなかしてくれなくて、したくないんだな、と解放した瞬間に粗相をする、という話も聞きますが、これは待ち時間が全然足りないのが原因です。
五分か10分で人間の方がもういいや・・と諦めてしまうんですね。
5分10分では全然足りません。待ったうちに入らないのです。
忙しい時や、バタバタしている時に45分待つのは根性がいりますが、ここは1つ、覚えるまでの間だと覚悟を決めてじっくりと取り組みましょう。
また、寝起き、食後、お水を飲んだ後、走り回った後などは必ずトイレへ連れて行き、トントンと合図をして少しでも良いので排泄させる習慣をつけましょう。
Dトイレのサイン?
結構耳にする失敗談の1つがこのサインです。色んな犬の本にも載っていますが、「排泄したくなると犬がくるくると回ったり、くんくん臭いをかいだりする」というものですね。これは、間違ってはいませんが必ずしも目安になるわけでもありません。
確かに、トイレをする前に多くの犬は床をくんくんしたり、くるくると回ったりします。しかし、くんくんしないでいきなりおしっこをする子もいれば、殆どまわらずにうんちをし始める子もいますし、くるくる回るのにもやたらと長い子もいれば、半回転くらいで排泄の体勢になってしまう子もいるので、これだけを頼りに躾をしようとすると慣れないうちは失敗しやすいです。また神経質な子だと、くるくる回ってその気になりかけた所を、大慌てで駆けつけたママやパパに救い上げられてトイレへ連れて行かれる、という事で排泄する気が失せてしまう場合もあります。特にこれらのサインを見て人間が行動する場合、どうしても「あーうんちだ!」とか「ちょっと待って!」と叫んでしまう事が多いので、それだけでもう犬にとっては驚いて、出るものも出なくなるわけです。
トイレのサインもその子その子によって微妙に違いますので、それが飲み込めるまでは、時間によってトイレへ連れて行くようにしてください。
E粗相は怒らず、騒がず黙々と片して。
トイレではない場所で粗相をした時は無言が基本です。特に躾がまだ不十分な時期に、排泄時に大声で怒ってしまうと、犬は排泄自体を怒られた、と勘違いしてしまい、必死に我慢したり、隠れてうんちをするようになってしまいます。
前の章で述べた通り、犬には言葉が通じません。やってきた子に「そこでおしっこするな」と注意しても、犬には場所を怒られたのか、排泄を怒られたのか理解できないのです。また、犬はもともとトイレで排泄する習慣はないわけですから、それを人間社会に合わせるように仕向けているのだ、と考えれば、失敗を叱るよりも、成功した時に、よくやったね!と褒める方が道理にかなっていますよね。
粗相を目撃した時には黙ってトイレへ連れて行くか、(している最中だと余計汚れるのであまりお薦めできませんが・・)知らん顔してさりげなく掃除するようにしましょう。当然、粗相の痕を見つけた時も同じですよ。
カーペットの上のうんちを指差して「これは何?」と叱っても、犬には答えようがありません。
Fトイレは最初は広く、徐々に狭く。
犬が慣れないうちは、トイレシーツは広めに設置します。ゲージの中でさせるなら、全体にシーツを敷き詰めても良いです。少なくとも、超小型犬でも新聞の片面以上、4`以上の子なら新聞見開きくらいは余裕をみておきましょう。
だんだんと馴れてきたら、1枚ずつシートを減らして最終的にはレギューサイズ、もしくはワイドサイズのシーツ1枚程度でおさまるように練習します。
G粗相の跡は徹底的に綺麗にして。
大抵の犬は臭いによって「ここらへんにおしっこするか・・」と排泄します。1度失敗した場所に再度粗相をされやすいのは、気持ち的な面もありますが、大抵は臭いが残ってしまっている事が原因です。
おしっこもうんちも粗相跡は徹底的にふき取り、消臭します。
これを逆手に取るのが、トイレに敷くシーツに少しだけおしっこの臭いをつけておいておく方法です。
新品のトイレシーツよりも、少しだけでもおしっこのついたシーツの方が成功率は高いです。ただし、神経質な子だと、少しでも汚れたシートは嫌がって排泄しない、という場合もありますので、その場合は常に綺麗なシーツをセットしてあげましょう。
H微妙な場合。
ダックスなどの胴長犬でよくあるのが、上半身はトイレなんだけど、する場所がシーツからはみ出る、というケースです。また、トイレシーツによっては端っこで大量のおしっこをすると縁でせき止められずに床を汚す場合があります。
この場合、親としては、褒めたいけど、でも結果としては失敗?と微妙な悩みを抱えます。
確かに、トイレを定位置で覚えてもらうのは、部屋を清潔に保つためですが、犬としては頭だけでもトイレに納まっているのに怒られるのは不本意ですよね。どのみち、そこで怒られても、犬は「トイレにいるのに何故怒られるんだろう?」と混乱します。
この場合は「褒めつつ誘導」しましょう。
慌てず騒がず、黙ってお尻を押してトイレに移動させます。
間違っても「あーーーそこじゃない!」とか叫んではダメですよ。
せいぜい「惜しいね」と苦笑する程度にとどめて、お尻をちょん!です。
ただ、もしも、毎回毎回半身トイレをするようなら、トイレをゲージで囲んだり、トイレの周りに低めの柵を立てるなどして、トイレに全身が入るように工夫しましょう。
低い壁のあるトイレも出ていますし、悪戯しない子であれば、ダンボールで三方を囲むという方法もあります。
とにかく、怒るよりもまずさせない工夫を私達人間側がすることです。
I結界?アンチトイレ?
時折、何故かトイレシーツでは嫌がってやらない、と言う子もいます。
これは、お散歩デビューした後の犬に多い現象で、室内が世界の全てだった時にはトイレでしていたのが、外に出るようになったら室内でしなくなってしまった、というものです。
犬はもともと外で排泄していたわけですから、その方が気持ち的に良いのかもしれませんが、これを予防する方法は、
決まった時間に散歩へ行かない事
、と
排泄の跡に散歩へ行く事
、更には
散歩時の排泄はトイレシーツを使う事
の3点です。
特に朝、夕と二回の散歩に行くお家はトイレに結界が出来やすいですから、散歩=トイレと犬に思わせないように時間設定をランダムに変更して散歩に行くようにします。小型犬の場合は、お散歩に行ったり行かなかったりという手も使えます。
散歩がトイレになってしまうと、人間が体調の悪い時でも、台風でも、大雪でも、とにかく外へ出ないとおさまりの着かない子になってしまいますし、その分、散歩にいけない時にはストレスを抱え込むことになってしまいます。
犬は規則正しい生活を好み、これが崩れると大きなストレスを抱えます。逆に、規則正しくない生活が日常であれば、過度の期待を持たず、例えば天気は良いけど、ママが風邪だからお散歩は無し、と言う時でも大したストレスを感じません。
トイレもそうです。
また、朝のうんちとおしっこはおうちでしてからお散歩に出かけるようにして下さい。外でしかしない多くの犬は朝早くにお散歩に出る傾向があります。
ただでさえ、散歩をすると、腸が急激に動いて家から数分で排泄したくなるものです。これが朝一の排泄と繋がってしまうと、外=散歩=排泄となってしまいます。外のみで排泄する癖が着いてしまった子は治すのが大変難しいですから、この点は小さいうちから気をつけるようにしてください。
J気長に、気楽に、根気よく。
覚えの早い、遅いというのはごく当たり前にある違いです。
人間の子供だって、物覚えの早いこ、遅い子それぞれでしょう?犬も同じです。犬種によっても、プードルはトイレを覚えるのが早いとか、ダックスは遅いとかありますし、だからと言って、必ずしも全てのフードルがすぐにトイレを覚えて、全てのダックスがトイレをなかなか覚えないわけではありません。
1回、2回ですっと覚える子がいれば、なかなか覚えてくれなくて泣きたくなるような子もいます。
またサークルの中ではきちんとしていたのに、自由にしたら出来なくなる事もあります。更に、お家の中だけの時にはちゃんとトイレでしていたのに散歩に出るようになったら外でしかしてくれない・・。犬にも人間と同じようにそれぞれ個性があり、なにやらこだわりがあったりするわけです。トイレシーツはこのメーカーじゃなきゃダメ!と言う子もいるんですよ。
何度も言うようですが、犬はもともと人間社会のルールの外にいる動物です。それを私達の都合に合わせて習慣を覚えさせるわけですから、丁寧に、根気よく、楽しく褒めてやっていかなくてはなりません。
なかなか上手にいかない時は、必ず、何がいけないのかな?と考えてみてください。
突然出来なくなったら、切っ掛けは何だったか、振り返ってみてください。
頭ごなしに叱りつけるのではなく、理由を探す事からはじめましょう。
出来ない犬はいません。出来なくさせている人間がいるだけです。頑張りましょうね。
外でのトイレレッスンはお散歩のコーナーでお勉強します。・・というわけで次回はお散歩(・・の予定)です。
また、マーキングは精成熟のコーナーにのせます。