犬と暮らそう! 超初心者編

STEP2 迷える犬さがし
こちらはこれから犬と暮らそうと考えている方の為の講座です。

良い犬ってどんな犬?

ビギナーがよくわからない犬探しの1つに、良い犬って何だろう、と言う事があります。
自分のうちの子になってしまえば、雑種だろうが、純血種だろうが、高額で購入した犬だろうが、拾った犬であろうが、結局は世界で一番良い犬になってしまうのは当たり前の事です。どんな子だろうが、我が子が一番の親バカでないといけません。

しかし、一方で、一日でも一緒に暮らしたらもう手放せない、と言う親心を逆手にとって、問題のある犬を売りつけている心無い業者もいます。そして、それは裏を返せば泣かされている購入者以上に乱繁殖の手段に使われ、簡単に切り捨てられる犬がいると言うことです。
生体の店頭販売が先進国の多くで既に禁止されているのに対して、雨後の筍のように次々とペットショップがオープンしている日本では、この現実を踏まえて、出来るだけ私達も勉強して知識をつける必要があります。

では、良い犬とはどんな犬なのでしょう?
まず、純血種にはその犬ごとに定められた標準があります。これを一般にスタンダードと言います。
純血種を繁殖する人間は出来るだけこの標準を維持し、かつ向上させる努力をする必要があります。
スタンダードとはただ形質だけにとどまらず、気質や性質も含まれます。
また、質的に良い子、と健康な子とは必ずしもイコールで結ばれないと言う事も覚えておいてください。
国によって定められた標準が多少違う事がありますが、大抵はJKCが発行している本を見たり、プロのブリーダーのHPや専門書で確認する事が出来ます。雑誌などでも人気犬種なら特集を組んで紹介している事がありますので、まずはそれを見て、勉強してみましょう。
今ひとつ本では分からない、と言う人は、ドックショーに出かけてみるのも良いと思います。
ドックショーと聞くと、何やら専門家やお金持ちさんが特別に高価な犬を競わせているようなイメージがあったりしますが、本来はいかにその犬がスタンダードに近く、繁殖されているか、を審査するものです。
大きな大会ならマイナーな犬種も出陳されていますので、ペットショップをはしごするよりもずっと勉強になります。
一番良い犬選びはそこで目を養い、これは!と思う犬がいたら、その犬が所属している犬舎を調べて問い合わせる事です。
今は一般の飼い主もオーナーハンドラー(自ら会場で犬をリードを引く事)として出場していたりもしますので審査が一段落した後で、声をかけて質問してみれば、元の犬舎を気軽に教えてくれると思います。
「そちらのわんちゃんのように素敵な子が欲しいのですが、失礼ですが、どこの犬舎の子なのか教えてください」とか切り出せば忙しくない限りは答えてくれるはずです。
但し、審査の前や最中に待機している人を捕まえて尋ねたり、案内されてもいないのにパドック(犬達の控え室)に乱入するのはマナー違反ですよ。

ドックショーの意味からも汲み取れるように、良い子とは基本的にスタンダードに近い形質を持っていることです。次に遺伝的疾患がなく、更に健康であるのが望ましいわけです。真剣に取り組んでいるブリーダーは、少しでも異常のある子は繁殖から外します。
杜撰なショップや悪質なブリーダー、及び、バックヤードブリーダーで問題が起き易いのは、そういった危険を無視して、とにかく売れている犬を生ませる事だけを考えているからです。チワワなら売れる、プードルなら売れる、珍しい色のダックスなら売れる、ただそれだけで多少骨格に問題があろうが、遺伝的に危険を伴う組み合わせだろうが、乱繁殖しトラブルになるわけです。

但し、疾患を持つ犬も質的に良い犬も全てはかけがえの無い命であり、人間の愛情を一身にうけて生涯をまっとうさせてあげるべきものだと私は考えています。家族になればその愛らしさ、可愛らしさに差はありませんので、犬に対する偏見は絶対に持たないで下さい。批判や糾弾はあくまで生ませる人間側に存在します。

スタンダードの説明に戻りますが、面白いもので、犬種毎に、幾つもの系統というものもあります。
例えば、ダックスなら国別に、アメリカ、英国、オーストラリアなどがあり、アメリカなら、足が長めとか稀少カラーが多いとか、英国なら足が短いとか、オーストラリア系はどっしりとしていてやや大振りな子が多い、となるわけですね。クリームは英国から来ているので、足の短い子が多いですが、パイボールドはアメリカ系なので、足長さんが多いです。
また犬舎の系統というのもあり、見慣れてくると、顔を見ただけで、これは**君の子供でしょ?とか、**犬舎じゃない?とかわかったりします。
まぁ、そこまでいかなくとも、五十件ショップを回るくらいなら1回ドッグショーへ足を運ぶ方が勉強になるのは確かです。

HPなどで調べる場合にも大抵のブリーダーは自信がある犬の血統は公開しているケースが多いので色々と見てみましょう。
赤ちゃんの写真や出産情報などものっていますし、より専門的なHPだとカラーの遺伝や危険性なども説明してありますので、特に、人気犬種を探している方はじっくりと勉強するようにしてください。

犬を家族にすると言う事は、ある意味で子供が出来るのと同じだと私は思っています。
人間の子供は産まれるまでに10ヶ月あって、その間色々と勉強できるわけですから、それを思えば1月や二月ぐらい、新しい子犬の為に費やすのは当然、と言うくらいの覚悟でいきましょう!