犬と暮らそう! 超初心者編

STEP4 子犬を迎える準備をしよう!
こちらはこれから犬と暮らそうと考えている方の為の講座です。

いよいよ子犬がやってくる事が決まったら、色々と準備を始めましょう。
大抵の場合、子犬は即日にやってくるものではありません。生後最低でも2ヶ月は母犬や兄弟と一緒にいさせてあげるのが基本です。場合によっては3ヶ月やそれ以降の事もあるでしょう。
また、もしも、子犬が2ヶ月過ぎていて、何時でも引き取っていただいていいですよ、と言われたとしても、できれば一週間は猶予を貰って欲しいと思います。待ち遠しいかもしれませんが、子犬はやってくればそれからはずっとあなたと一緒に暮らすわけですから、その期間をきっちりと準備にあてましょう。
ブリーダーからの場合は質問すれば大抵、必要な物を教えてもらえると思いますが、見落とし勝ちな点も含めて準備のあれこれを以下に記しますので参考にしてください。

1.噛まれて困る物、危険な物は子犬の居場所から撤去する。ゴミ箱や普段床に措いてある物は腰よりも上へ移動する事。
2.電気や電話のコードなどは全てカバーをかけて。コンセントにもカバーをかけてしまいましょう。
3.床がフローリングの場合は滑って負担がかかるのでカーペットやラグを、また畳は齧られやすいのでやはりラグなどを敷いておく。
4.ローテーブルで食事をしているお家は高めのダイニングテーブルに切り替えて。
5.時間があれば、1度害虫駆除をしておこう。(ダニ被害をふせぐため)


1から5までは子犬の為に部屋を整える準備になります。子犬は大体生後4ヶ月前後に歯が抜け替わる為とにかく何でもカジカジと噛む傾向があります。齧られて困る家具は別室へ、壊されて困る物は腰よりも上へ上げるようにします。やられて叱るよりもまず、やられるような環境を作らないのが鉄則です。
子犬は意外にもジャンプ力もありますので、出来るだけ上の方へ移しましょう。
また、電気類のコードは噛まれると困るだけでなく感電など命に関わる場合がありますので、徹底的にカバーしてください。ホームセンターや電気屋に行けば大抵、カバー類は揃っています。
フローリングは犬にとって滑りやすく、股関節を傷めたり、ヘルニアの原因になります。これは別にダックスやコーギーなどの胴長犬に限った事ではありません。粗相をした時の事も考えて、出来れば手洗いが出来るタイルカーペットや、丸洗いできる滑り止め加工されたラグなどが良いでしょう。畳は滑ると同時に噛まれたり引っかかれたりして破損しやすいものです。また粗相をされるとしみこみやすく臭いもつきやすいのでやはり、ラグやカーペットなどでカバーした方が無難でしょう。
4のローテーブルは子犬と人間との食事を完全に分ける為に出来ればやめた方が良いと思われます。ローテーブルだと子犬は簡単に登れてしまいますし、食卓に乗っている人間の食事にも興味が起き易いです。また床に人間が座れば抱っこ好きの犬は当然、ママやパパの膝にやってくるでしょう。犬も人間と同じ食卓を囲むべきだ、と言う方はまぁ、それでも構わないかもしれませんが、そうでないお家なら、高めのダイニングテーブルにした方が無難です。
5の駆虫ですが、犬の暮らしは人間よりもずっと床に近いです。カーペットや畳はアレルギーや皮膚炎などを予防するためにも、子犬がやってくる前に1度徹底的に駆虫し、掃除しておきましょう。
お部屋の環境が整ったら、次は子犬の居場所を用意します。

1.サークル(ゲージ)
2.トイレ&トイレシーツ
3.食器(フードボール&ウォーターボール)、サークル用水のみ。
4.ベッド(寝床)
5.ピクニックシートもしくは防水テーブルクロス
6.消臭剤、シャンプー、爪切り、ブラシ、耳掃除用品
7.フードとおやつ
8.ミルク
9.量り
10.玩具
11.カラー&リード
12.キャリー

サークルは子犬が成長した時の事も考えて大きめの物を選びます。ダックスやミニピンなどの場合はジャンプ力があり、留守中に脱走する場合があるので、高さがあるもの、もしくは天井付きの物にしましょう。また木製の物は高級感があってインテリアにも馴染みやすいですが、子犬は何でも齧りますので壊されやすいです。いずれ木製のものに変えるとしても、子犬を迎える段階では噛んでも丈夫な素材が良いですね。

トイレは新聞紙の片面1/2タイプと片面全部タイプの大きさが一般的です。シーツもそれに合わせてありますので一緒に揃えておきましょう。
コーギーなど室内犬でも大きめに成長する子には大きいタイプを、チワワなどなら小さいタイプで充分です。最初はトイレからはみ出しても大丈夫なように、トイレの周りにもシーツを敷いて置いてあげると失敗が減らせます。またトイレシーツはメーカーなどによってもかなり価格差があります。薄手やら厚手やら微妙に違ったりもします。時折この微妙な違いが気になってシーツが変わった途端トイレが出来なくなるケースもありますので、最初は出切るだけ薄手で経済的な価格の物にしておいた方が無難でしょう。

食器は衛生面を考えて磁器や陶器、ステンレスなどが良いと思います。プラスチックは臭いがつき易い傾向があるので避けた方が無難です。安定の良い物を選んであげてください。犬の本などには、1度決めた食器をずっと使い続ける事、と書いてあったりしますが、神経質な犬でない限りは大して拘る必要はないです。どれが良いか分からない場合は余っている人間用の小皿やサラダボールで代用しても構いませんよ。
ウォーターボールも同じです。しかし、常に新鮮な水を入れておくので、やはり安定性には拘って下さい。
ゲージにボウルを入れる場合、子犬は時折暴れた弾みにひっくり返す事があります。そこで、ゲージ内には壁面に取り付けられるオアシスなどの自動給水器がお薦めです。オアシスは若干金額が高めですがペットボトルを逆さにしてセット出来るものも販売されていますので用意しておきましょう。

ベット(カドラー)は子犬が寛いだり、寝たりする場所になるものです。洗えて清潔なものである事は勿論ですが、小さすぎず、大きすぎず、ゲージ内の半分のスペースに収まる程度の大きさが良いです。また、子犬は噛むのでこれもまた最初の1つか2つ目までは破壊されて当然だと思いましょう。(チャックの部分はまず壊されます)大きめのホームセンターや雑貨屋などにある手頃な価格のもので充分ですし、へたった座布団でも使い古した毛布を丸めても構いません。また、子犬はまだ上手に体温調節が出来ません。毛布の切れ端やフリースなどを中に入れておいてあげましょう。犬用に加工された商品だといきなり価格が高くなったりしますが、手芸店でフリースの生地を1メートル単位で購入したり、布団屋さんなどで赤ちゃん用のミニ毛布などを購入すれば安上がりです。気軽に洗濯できるように、数を揃えた方が無難です。

ピクニックシートやテーブルクロス(防水加工)はトイレの下に敷いて床を保護するのに利用します。
我が家では3枚1000円前後のシートを利用していますが、あんまりガサガサせず、床にピタリとフィットする物が上にトイレなどを置きやすくて良いでしょう。また家庭用品売り場なら、テーブルクロスを好きな長さでカットして貰えるので、ゲージの下などに敷いても良いですね。

消臭剤はゲージ内の掃除やトイレの掃除、粗相の後始末にも使えるように、出来るだけ除菌効果の高い物、臭いがあまりきつくない物を選んでください。
シャンプーは低刺激の子犬用を用意します。犬用のシャンプーは結構値が張りますが、人間に比べてシャンプーの回数は少ないので、できれば専門店で良い製品を購入してください。ノンウォーターシャンプーも1本あるとお尻周りや足回りを綺麗にするのに使えます。
爪切りは獣医やペットショップでも500円くらいでやってもらえますが、子犬の爪は伸びるのが早くその度に獣医に行くのは大変です。スキンシップの一環と考えれば出来れば小さなうちからきちんとパパとママの手で練習したいものです。(小さいうちは人間用の爪切りでも充分に切れます)。ブラシはコーム、スリッカー、ピンブラシ、獣毛ブラシと色々種類があります。最初の段階では、長毛種ならコームと獣毛ブラシ、短毛なら獣毛ブラシで充分でしょう。耳掃除用品は垂れ耳犬の場合は必需品です。各メーカーで洗浄液は出ていますが、これは1度子犬が来てから獣医に行って耳を点検してもらった後、洗浄液を購入するのが1番早いですね。後は綿棒や犬の耳掃除専用の綿つきの棒なども出ています。

フードはまずは子犬との面会の際に、元のブリーダー等からきちんと聞いておき、同じ物を購入しておきましょう。8のミルクも一緒ですが、人によってはもう飲ませていない場合もあります。その時には犬用の粉ミルクを買っておくと良いです。やってきた子犬は不安で緊張していますから、飲み水の代わりに栄養価の高いミルクをを少し暖めて飲ませてあげると一時的な食欲減退にも対応できます。また粉ミルクなら、フードに混ぜて趣向性をアップさせられます。
フードは1月以内で完食できるだけの量が入った袋を買うようにしてください。ドライフードは酸化しやすいので、幾ら経済的といっても3ヶ月かかって消費するような量を買うのは間違いです。
おやつは歯や顎を強化する硬いガムタイプのものとご褒美としてあげるジャーキーやクッキーなどがあります。何でもばりばり食べるような子ならば固めのクッキーを砕いたもので充分ですし、ドライフードでも代わりにできますが、消化器官に不安があるようでしたらボーロや犬用のチーズなどが良いですね

量りは食事に使います。太りやすい犬は特に食事の管理が重要ですので、カップ一杯、とか大匙何杯とかではなく、最初からきちんと量る習慣をつけましょう。これは、後々フードを替える時にも役立ちます。
よくフードを別のにしたい、とか、ダイエットをさせたい、と言うご相談を受けますが、そんな時に是非、答えられるようにしておいて欲しいものが、今まで食べさせていたフードの名前(もしくは主原料)・グラム数です。下痢して医者に行く場合もそうですが、「ドライフードをカップ一杯程度あげています」と言われてもそれの主原料が魚なのか牛肉なのかラムなのか鶏肉なのかわかりませんし、カップ一杯では、果たして何グラムなのか、カロリー的には幾つくらいなのか皆目わかりません。
アレルギーが全くない子ならともかく、分からない場合は、私達は出来るだけ今まで食べていたフードと同じ主原料の物を勧めていますが、毛並みをもう少し良くするならラムとかお腹が弱めならチキンとかダイエットならカロリーが低いもの、とかアドバイスもします。しかし、それもパパやママがきちんと今までのフードの説明をしてくれないと困るわけですね。最近の犬は食物によるアレルギーも多いので、皮膚や便に異常が出た時に、こんな材料の物をどれだけ食べさせた、と医師に説明出来るようにしておいてください。

玩具は何でもありですが、イボイボのついているボールや突起の多い物は、噛み千切って飲み込む可能性があるので避けます。またヌイグルミなどでも、目や鼻がボタンで作られているのも誤飲すると危険なのでやめておきましょう。また玩具には1人で遊ぶもの、とパパやママが一緒になって遊んであげる物があります。何でも良いから玩具を置いておけば良い、と言うものではないですよ。
子犬はとにかく噛むわけですから、玩具は噛まれて壊されるのが当たり前、と思って複数個用意しておいてください。

カラーとリードですが・・これは本来はお散歩で使うべきものです。子犬はワクチンが完成するまでの3-4ヶ月はお散歩が出来ませんのでそれほど急いで揃える必要はありませんが、お家に馴染んできたら、カラーに慣らしておくと楽です。抵抗なく受け入れる子もいれば、まずつけるのに一苦労したり、つけた途端床をのたうって嫌がる子もいますので、自分の子はどのタイプが知って、嫌がるようならご褒美を活用して少しずつならして置いてください。
廊下などでリードを使ってお散歩の練習をするのも楽しいですよ。
また、カラーは締めた状態で指が1本強入るくらいのサイズが丁度良いです。子犬の場合は成長と共にやはり首もある程度大きくなっていくので、ある程度サイズに幅がある物を選びましょう。(カラーとハーネスの説明は別ページで行いますが、まずはカラーで慣れさせるようにしてください)

キャリーは、子犬を迎えに行く時や通院などに利用する犬用のバックです。
各ブランドからお洒落なバックタイプの物が出ていますし、リュックタイプやハウスにもなるタイプもあります。
まず、1つは用意しておくと良いのがケンネルキャブなどの色気のない、箱型で蓋が柵になっているタイプです。これだと車の中にも置けますし、粗相をしてもすぐに拭き取れます。何よりハウス代わりになるので災害時などでも便利です。これを利用してクレートトレーニング(ハウスに入って落ち着いて待つ練習で、車でのちょっとしたお留守番などに役立ちます)もします。成犬になった時の事を考えて少し余裕のあるサイズの頑丈な物を選びましょう。
あとはお出かけに合わせて色々なタイプを探すのが良いですね。
マナーの授業で述べますが、顔が出るタイプのキャリーバックで電車やバスに乗るのは我が子がどんなに可愛くでもダメですよ。どんなに可愛い子犬でも、苦手な人にとっては不快な対象である事を忘れないでくださいね。

更に、蛇足ですが、近くの獣医を探しておくのも大切です。近隣を散歩すれば犬連れの人とすれ違う事もあると思いますので、ちょっと声をかけて、近場の良い獣医をリサーチしてみましょう。
聞いてみると、安い病院、高い病院,、良い先生のいる病院、きつい先生のいる病院、入院したら無事で帰ってこない病院、と色々な声が聞けて案外勉強になります。ピックアップしたら、電話をかけて、幾つか質問してみましょう、ワクチンは幾らか?初診料は幾らか?診療時間、休診日、緊急時の診療は受け付けているか?これで相手の対応の良し悪しもチェックできます。
子犬は夜中などに急な体調変化を起こしやすいですので、夜間の診療を受け付けてくれる病院を少なくとも1つは押さえておきましょう。

以上、こまごまと述べましたが、少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
しかし、こうして見ると子犬を迎える準備というのは結構色々あるんですね。一週間や十日なんてあっという間です。ですから、焦らずに自分のペースで子犬との新生活の準備をしてください。
ちなみに、子犬が来るとどうしても暫くはつきっきりの生活になってしまったりするので、もし御夫婦で迎えるならば、子犬がやってくる前に2人っきりのおでかけデートを満喫するのもいいと思いますよ。

さて、それでは、次の授業は・・・子犬が来る前に知っておくべきワクチンと病気についてです。