犬と暮らそう! 初心者編

STEP8 子犬と暮らそう!U 手続きと獣医さん
こちらは犬と暮らし始めた方の為の講座です。

子犬と暮らし始めたら、しなくてはいけない事が幾つかあります。
この授業では手続きと義務と獣医さんについて勉強しましょう。

手続きもろもろ

@狂犬病予防法に基づく届出

 
これは別の授業で述べましたが、一応大切な事なので復習しましょう。
 
登録義務 
 まず、犬を迎え入れたら、30日以内(生後90日の場合は生後90日を経過した日から30日以内になります)に市区町村長に犬の登録を申請しなくてはいけません。これは貰った犬であろうが、購入した犬であろうが全ての犬には登録義務があります。費用は3000円前後かかりますが、登録すると、「鑑札」と犬のシールが交付されますので、犬シールは玄関や門に貼り、鑑札は原則として常に犬に装着しなくてはいけません。(ただ、鑑札票は小型犬には少し大きめなので、中には気にして噛み続けたり、擦れて脱毛したりする場合もあり、あまりきちんと付けている犬はそう多くはないのが現状です)
この登録義務は住所や保護者が変更された時にはまた申請をしなおす必要がありますが、それらの変更がなければ生涯1度の申請で大丈夫です。

狂犬病予防接種義務
 生後91日以上の犬は狂犬病予防接種を受けなくてはいけません。原則としては4/1から5/31日までの間ですが(この頃になると、登録されているお家には葉書で、何時何時何処ぞの公園で予防接種をうけましょう、と言う連絡が来ますのでその指定された日に指定された場所に行って接種しましょう。)この期間に当てはまらない場合は近くの獣医で接種してもらい、注射票を持って区役所や保健所に届出ます。獣医で発行して貰える場合もありますので、相談してみましょう。
公園などで打って貰う場合、1度で簡単に済み、獣医で打つのと違って診察代がかからないメリットがありますが、一方で沢山の犬が集まる事もあり、興奮してしまう犬やパニックになってしまう子もいますので、その場合は獣医さんで打ってもらった方が良いと思います。また他の感染症のワクチンが完成していない子犬の場合いは公園での接種は見合わせて獣医さんにお願いするようにしましょう。
こちらも、年度ごとに色の違う、「狂犬病注射済み札」が交付されるので、これは犬に付けておく義務があります。拾った犬に関しても30日以内の接種義務がありますので、忘れないで下さいね。


A血統書の名義書換え申請
 純血種の子犬を迎え入れた場合には、血統書の名義人の書換え申請が必要となります。
 JKCの場合は子犬の血統書を入手したら、必ず裏面の『所有者名義変更届』欄の譲渡者署名(もとの子犬の保護者の署名捺印)を確認し、隣の新所有者記入欄を埋めて近隣のクラブに変更の申請をします。
 JKCの会員ではない場合は入会の手続きを一緒にしましょう。近くのクラブはJKCに聞けばすぐに教えてくれます。また他のクラブの場合もその本部に連絡を取り、きちんと血統書の名義人書換えはするようにしましょう。


獣医さんへ行こう!

 子犬がやってきたら出きるだけ早く1度病院に連れて行き健康診断をしてもらいましょう。
 感染症を防ぐため、必ずキャリーに入れ、診察台以外の場所には下ろしてはいけませんし、他の人に触らせてもいけません。子犬がいると見たがる人もいるでしょうが「ワクチンがまだ完成していないので・・」と牽制して眺めるだけにしてもらうようにします。
 初めて獣医に行くときには、朝のうんちをかけらでも良いのでサランラップに包み持って行くと検便もして貰えます。検便は寄生虫なども見つけられますので出来ればやっておくほうが良いですね。耳と目もみてもらいます。ショップによっては獣医が入っているところもありますが、耳ダニや寄生虫は平気で見過ごされますから必ず健康診断は別の病院で行ってください。初回のワクチンが済んでいれば、それ以降のワクチンプログラムもそこで獣医さんと話して決めておきます。

 さて、そこで獣医さん登場です。本来は子犬が来る前にいくつかの獣医を探しておくのが基本ですが、良い獣医さんとはどんなものか考えて見ましょう。

良い獣医のポイント!
@医療器具が充実しており、技術的にすぐれている事。
A丁寧に診察し、保護者への説明や解説がわかりやすいこと。
B価格設定が明確であり、標準以内に納まっている事。
C緊急時にも対応してくれること。
D親切であること。
E家の近くであること。
F近隣の犬家族に信頼されている事。

などなどがあります。ちなみに我が家の基準にはこれに
G乳歯はきちんと抜いてくれる事。
H去勢や避妊の時のデメリットを説明してくれる事。
Iダックス(もしくは家にいる犬種)について詳しいこと。
J家で出来る手入れや処置の技術をきちんと教えてくれる事。
K薬やワクチン接種の際、薬品の名前、副作用についての説明をしてくれる事。
L学会などに出席し、常に最先端の獣医学会の情報を豊富に持っている事。
などが追加されています。

獣医、と言うのは人間と違って殆ど部門が分かれていません。
歯科も眼科も耳鼻科も内科も外科も婦人科も全てを診るわけですから、まず一番大切なのは、どれだけ信頼できる獣医を探すか?の一言に尽きます。「この先生なら最悪の事態の時もきっと納得出来るだろう」という獣医師を見つけるようにしましょう。
また自分の知りたい事、不安な事、病状の事、治療の事全てにわたって自分が納得出来ない獣医はどんなに人気があろうが、良心価格だろうが外します。
そうしないと、もしも、の時に一生後悔したり、医者を恨んだりする事になりかねません。

価格設定は地域差もありますが、薬1つにしても数千円単位の開きが出たりします。
初診料は最大でも2000円以内、再診料は1000円以内、時間外料金は5000円以内に見てください。
再診料は1000円に設定して、耳掃除や爪切りなどがセットになっている所もあれば300円で爪切りや耳掃除はそれぞれオプションとして料金が加算される所もあります。
またフィラリアの薬やフロントラインなど、もう再診の必要なく判っている薬品を貰う時にも、薬代だけを取る所もあれば、処方料や再診料を取る所もあるので注意が必要です。
後々の為に知っておきたいのは去勢や避妊などの手術の料金ですね。通常の診察ではそれ程取らないのに手術や緊急時の価格が凄まじく高くなるケースもあります。
特に、帝王切開などの緊急時の手術では、通常は小型犬で5万から10万ですが、20万50万と跳ね上がる所もザラにありますので、この獣医さんは良さそうかな、と思ったら、とりあえず、ワクチンや去勢・避妊手術なでの料金を聞いておきましょう。(ちなみに、我が家ではクレアの妊娠検査で、まず近くの病院へ行ったのですが、超音波検査で「(妊娠)してるみたいだけど・・はっきりとは判らない。いても一匹とかそんなもんでしょ。ごろごろはいないよ」と言う言葉だけを貰い、¥6000だか取られました。何だか納得できなかったので、それから主治医である神奈川の獣医に連れて行った所、「右に二匹、左に三匹だね。」としっかりエコー写真もつけて診断されて¥1700でした。ここに来ている皆さんは御存知だと思いますが、クレアの赤ちゃんは五匹生まれました。この差は単に金額だけの問題ではないですよ。技術と丁寧さが私には大きな問題でした。また帝王切開の金額も私が色々と電話で聞いたところ、1番高かったのは35万で安かったのは5万+新生児の介護料×頭数でした。レントゲン1つにしても1200円のところから5000円の所まで差はかなり大きいです。地域差もあると思われますが。)

また医者によっては手術好きな医者と嫌いな医者がいます。
例えば、去勢や避妊。これはメリットもありますが、ダックスなどの場合はデメリットもはっきりいってあるわけですね。(去勢と避妊についてはまた別ページで勉強しますよ)それをもうメリットしかない!と力説して手術を勧める医者がいれば、陰嚢であっても、乳歯が残ってしまっていても、別に今手術する必要はないよ、ときっぱり言ってしまう医者もいるわけです。
どちらが良いかはご家族が判断する事ですが・・・先日ふと見たテレビで困った事を平然と言っていた獣医がいましたので、ここではっきりと提言しておきます。
まず、男の子、陰嚢の場合は去勢必須だと思ってください。例え、繁殖能力はありますから大丈夫、と医者が言っても、子供を作らせるべきではありません。
また乳歯が残った場合は手術で抜き取ってください。ドックショーに出るとか出ないとかや美観の問題ではなく歯並びの悪さにおける歯周病や良くない噛み合わせによる体調不良などの健康問題に関わります。
ただ、これらには必ず麻酔が必要となりますので、どうしても麻酔の危険が心配、と言う方には無理にはお薦めしません。

それから、犬種ごとにある程度詳しい獣医である事も大切です。
ダックスなどはカラーによっては交配すると遺伝疾患を持つものもあるわけですから、それなりの知識は知っておいてもらいたいものです。ゴールデンなら目や皮膚が弱いとかも勿論含まれます。
特に、人気犬種は乱繁殖による遺伝性の疾患が多いので、そう言った情報を常に蓄えている獣医が良いですね。

色々と述べましたが、上記のチェック項目を全てクリア出きる獣医は少ないかもしれません。良い獣医が必ずしも近くにあるわけではありませんし、中には腕は確かだけど金額が高い、と言う所もあるでしょうし、信頼出きるけれど緊急時の受け入れ体制が整っていない病院もあると思います。
そんな時は獣医の二股作戦を取っておきましょう。
良い獣医が遠ければ、近くにもう一件何かおきたときに駆け込める獣医を見つけておくのも手ですし、金額が高いならば、技術的に問題のないワクチン接種などは別の安い獣医にお願いすれば良いわけです。ワクチンはメーカーさえ同じなら効能も同じなのですから、わざわざ高い金額を支払って技術を求める必要はありません。緊急時や夜間には24時間受け付けている獣医を調べておくようにします。
恋愛じゃないのですから、二股だろうが三股だろうが構う事ではありません。(ただし、医者も人間ですから、自分が二番手と聞いて喜ぶ事はないですから、その辺りは上手に隠し通したり、適当な言い訳を考えておきましょうね)
何か欠けている場合は、それを埋めてくれる場所を探すのがパパとママの役目だと思ってください。
また、治療法や病状説明で少しでも理解できない点があれば、必ず納得行くまで質問し、少しでも不信が残った場合は必ず別の病院を訪ねるようにしましょう。
付き合いや手間は命にかえられませんよ。そして、犬は口が聞けないのですから、私達がとことん納得のいく環境を探すのが義務です。

ワクチン接種や薬の服用に関しては、それが何と言う名前であるかを確認しておきます。これは、夕食後薬を服用した後に副作用が出て、別の病院に運んだ時、医師へ説明するのに必要です。
獣医では、薬を貰う際に説明書は出ませんから、どんな副作用が出やすいか?服用後気をつける事はあるかなど把握しておく事も忘れないで下さいね

さて、それでは、次の時間はスキンシップとリーダーシップについてです。(多分・・)